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去勢・避妊

高齢になると女の子の場合は卵巣や子宮、乳腺に、男の子の場合は精巣や前立腺に炎症や腫瘍が発生することがあります。

性ホルモンが関与していることが多いため、早期の不妊手術で防ぐことができます。

子宮蓄膿症

未経産の高齢の犬で発生が多く、子宮の細菌感染によって生じた膿が子宮内にたまり、治療が遅れるとその細菌によって全身状態が急悪化し亡くなってしまう可能性もある病気です。

この病気は卵巣から分泌される黄体ホルモンがその発症に関与しており、子宮に作用することで細菌感染を起こしやすい環境を作り出していると考えられています。

治療は外科手術での卵巣子宮の全摘出ですが、高齢で病態が進行している場合には麻酔のリスクも高くなり手術をしても亡くなってしまうこともあります。

そのため、子宮蓄膿症を起こさないよう予防していくことは大切なことです。

乳腺腫瘍

乳腺腫瘍が発見された場合、犬で3割、猫で8割が癌であると言われています。
犬では発情前〜1回目の発情が終わり2回目の発情が来る前までに卵巣子宮を摘出することで将来的に乳腺腫瘍の発生確率を低く抑えることが可能です。
乳腺腫瘍は女の子だけでなく男の子にも起こる場合があります。

潜在精巣

雄の精巣は犬猫ともに生まれた時は腹腔内にありますが、成長とともに陰嚢へ精巣が降りていきます。しかし、中には精巣が腹腔内や鼠径部にとどまってしまい、陰嚢内に精巣がない場合もあり、これを潜在精巣といいます。

皮下にある場合は触診で分かる場合や、腹部エコー検査で見つかることもあります。

潜在精巣は陰嚢内の精巣と比べて約10倍以上の割合で精巣腫瘍を発症しやすいと言われるため、腫瘍化する前に潜在精巣も含めた去勢手術をお勧めます。

前立腺肥大

未去勢の雄犬に多い疾患で、精巣から分泌される雄性ホルモンが関与しています。

前立腺は年齢とともに大きくなり、肥大が進むと周囲の臓器を圧迫し血尿や排便障害などを引き起こします。

犬の前立腺に関わる病気には、前立腺炎、前立腺膿瘍、前立腺嚢胞などがあり、そのいずれも前立腺肥大から続発することも多く、早期に適切な処置がされないと腹膜炎など命に関わる合併症を引き起こす可能性もあります。