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  • 歯科

    最近、愛犬や愛猫の口臭が気になる、歯に色がついてきている、歯肉の一部が赤くなっている、よだれが多い、口を気にするなどの症状はありませんか?それは歯石の付着や歯肉炎、歯周病のサインかもしれません。

    毎日の歯磨きは歯周病予防に効果的ですが、動物の性格もさまざまで、全ての飼い主様ができるとは限りません。歯磨き嫌いな動物たちにはストレスを与え、飼い主様との関係を悪くしてしまう場合があります。しかし一度歯石が付いてしまうと歯磨きで除去することはできず、放っておくと歯周病を進行させてしまいます。歯周病は悪化すると細菌性心内膜炎や腎炎、敗血症など命に関わる怖い病気を引き起こす恐れがあります。

    そこで、歯磨きが困難で、歯石が付きやすい子には病院で歯石を取り除くことをお勧めします。キレイに歯石除去を行うためには麻酔をかけることが必要ですが、日帰りで治療することが可能です。

    特に高齢の動物は、歯周病が進行し歯がぐらぐら動揺してしまったり、痛みで食事が思うように取れない事があります。麻酔下で歯周病の治療を行うことで痛みを緩和し、生活の質を向上させることができます。

    当院では超音波スケーリング、ポリッシングの他に、分割抜歯や半導体レーザーによる歯周ポケット殺菌や歯肉蒸散、乳歯抜歯、歯磨き指導やサプリメントのご提案など幅広い歯科治療・予防を行っております。

    まずは一度口腔内チェックにいらしてください。

  • 眼科

    当院では、眼科特別診療を行っています。
    眼科担当獣医師の増田が診察いたします。

    目の疾患も犬種によって起こりやすい病気があります。例えば、柴犬は緑内障、トイプードルは白内障、パグなどの短頭種は色素性角膜炎を発症しやすい傾向にあります。
    また、糖尿病のわんちゃんは白内障が進行しやすくなります。
    猫ちゃんでは猫伝染性鼻気管炎ウィルス(いわゆる猫風邪)や猫エイズ、白血病などのウィルス疾患が関連し症状を引き起こすことがあります。
    高齢の猫ちゃんに多い腎障害、高血圧からの網膜剥離も眼底出血を起こしたり失明の危険性がある怖い病気です。
    その子その子に合った目の健診やケアを行い、かわいい瞳を大切にしていきましょう。
    犬猫の目の病気は、細菌性、アレルギー性結膜炎やドライアイなど点眼治療で対処できるものから、緑内障やぶどう膜炎、網膜剥離など、時に全身性の深刻な病気から発生するものや、急に進行し緊急処置を要するものもあるため、症状の早期発見が重要になります。

    当院の眼科診療では

    ・スリットランプによる視診
    ・シルマーティアーテスト(涙液産生量測定試験)
    ・トノベットによる眼圧測定
    ・フルオレセイン染色(角膜の傷の有無を診る検査)
    ・眼底検査
    ・超音波検査

    などの検査を行います。

    これらの検査を組み合わせ診断をすることで、その子その子に合った治療、予防をご提案いたします。
    目の診察は保定者や暗い部屋が必要で、複数の検査を組み合わせて診断を進めていくため、多少のお時間がかかる場合がございます(1時間程度)
    原則予約制の診療となりますので、ネット予約やお電話にてご予約を承ります。
    眼球内の外科処置が必要な際は2次診療施設のご紹介をする場合がございます。
    ご家族である動物たちの目に少しでも変化や心配な症状がございましたら、お気軽にご相談ください。

  • 循環器科

    金町アニマルクリニックでは、月に1回、循環器診療(心ドック)を実施しています。

    近年、獣医療の発展に伴い、ペットの長寿化が進んでおり、わんちゃん・猫ちゃんに心臓病が見つかるケースが増えてきています。

    わんちゃん・猫ちゃんの心臓病によって引き起こされる症状として、
    ・咳が出る
    ・疲れやすくなった
    ・呼吸が苦しそう
    ・舌の色が悪い(チアノーゼ)
    ・ふらつく
    ・倒れる、気を失う
    などが挙げられます。

    しかし、これらの症状のほとんどが、進行した心臓病によって生じています。
    ただ、重症化した心臓病の治療は困難であることも多く、複数のお薬が必要となることも少なくありません。

    言葉が話せないわんちゃん・猫ちゃんだからこそ、早期発見が重要です。
    心臓病は早い段階で診断することで、お薬によってその進行を遅らせたり、症状を和らいであげることができます。

    また、高齢のわんちゃん・猫ちゃんに安全な全身麻酔や点滴を実施するためには、現在の心機能を把握しておくことも大切です。
    ぜひ一度ご相談ください。

  • 消化器科

    食事の消化吸収に関わる胃腸や、栄養素の合成、貯蔵に関わる肝臓、消化酵素を分泌する膵臓などの各種消化器疾患について診療を行っています。犬猫の消化器症状は健康な場合でも認められることも珍しくありません。しかし、何らかの疾患が隠れている場合は数日で重症化することもあるため注意が必要です。
    また、消化器以外の疾患(内分泌疾患や腎疾患など)でも認められることの多い症状のため、全身状態をみるスクリーニング検査が必要となる場合もあります。

    よく見られる疾患

    ・寄生虫性腸炎
    ジアルジアなどの原虫、回虫、鉤虫などの感染により引き起こされます。特に子犬子猫でみられることが多いです。主な症状は下痢で、糞便検査によって虫卵などが検出されることで診断します。寄生虫の中には人獣共通感染症といって人にも感染しうる種類もいるため、感染が疑われる際には排泄物の取り扱いには注意が必要です。

    ・膵炎
    消化酵素が活性化することで膵臓自身を損傷させ、その炎症が周囲に広がる事で激しい腹痛や嘔吐、食欲不振などを引き起こします。重篤化すると腹膜炎や多臓器不全を起こし、亡くなってしまう場合もあります。
    治療は膵臓への循環を改善させるための静脈点滴や吐き気止めや痛み止めなど症状を緩和する薬剤を使用します。また早期に炎症を抑え、重症化を防ぐことが重要で、当院では犬の膵炎急性期の治療薬として承認された抗炎症薬も取り扱っています。

    ・異物の誤食
    あらゆる年齢で起こりえますが、何にでも興味を示す若齢の動物に多い傾向があります。
    動物の症状や誤食した異物の性状を確認したうえで各種検査(血液検査、レントゲン検査、エコー検査)を行います。
    緊急性が高い場合は
    ① 催吐処置(吐き気を誘発させる薬剤を投与し、吐かせる方法)
    ② 内視鏡で異物摘出
    ③ 胃腸を切開して異物摘出
    のいずれかを状況に応じて実施します。
    また異物によって中毒を起こしている場合は入院して点滴治療が必要になります。
    ちょっとした不注意が命の危険を招いてしまうこともあるため、常日頃から動物の居場所に誤食する可能性があるものを置かない環境づくりやワンちゃんの場合は「ちょうだい」のトレーニングをして防いでいきましょう。

  • エキゾチックアニマル科

    金町アニマルクリニックではウサギやフェレット、デグー、ハムスター、モルモットなどの小型哺乳類、インコや文鳥などの鳥類、カメなどの爬虫類なども診療対象です。健康診断や爪切り、ブラッシングなどのケアを始め、便検査、レントゲンを用いた画像診断などが可能です。適切な飼育方法や病気の予防についてもお気軽にご相談ください。
    ご来院の際はケージ・キャリーバックの中に入れてお連れ下さい。また、温度管理にはご注意ください。便や吐物などご持参いただけると検査をスムーズに行うことができます。

    ☆エキゾチックアニマルのペットホテル受付を行っています!(完全予約制)
    専門知識を備えたスタッフが、お客様の大切なペットを責任もってお預かりいたします。動物病院でのお預かりですので、急な体調不良にすぐ対応可能です。
    おひとりずつ個別のケージでお預かりいたします。GW、お盆、年末年始など大型連休前後は込み合いますのでお早めのご予約をお勧めしています。

  • 泌尿器科

    泌尿器とは腎臓、尿管、膀胱、尿道からなる器官の総称で、尿をつくって体外に出す働きを担っています。いずれかに異常が生じると尿を正常に排出できなくなり、体の水分やミネラルのバランスが崩れてしまいます。
    高齢動物は加齢とともに腎機能も衰え、慢性腎臓病になることがあります。尿石症や膀胱炎などは若齢動物でも起こります。

    泌尿器の検査として比較的簡単に実施できる検査として尿検査があります。
    自宅で採取できるようであれば動物を連れて来なくても検査することができます。尿検査では、血尿はないか、炎症細胞は出ていないか、結石の成分である結晶は出ていないかなどを調べます。尿比重(尿の濃さ)を見ることで腎機能を評価したり、尿糖の有無から糖尿病などホルモンの病気がないか推察したりします。

    その他、腎機能の評価として血液検査も有用です。当院では一般的な腎数値(BUN、Cre、電解質、P、Ca)だけでなく、SDMAという従来の腎数値よりも早期に異常を検出できる項目も院内で見ることが可能です。
    定期的な検査を受けてもらうことで、その都度状態に合わせた治療をご提案させていただきます。また、腎臓や膀胱の形態や結石の有無の評価のために画像検査(レントゲン検査、エコー検査)も行います。

  • 腫瘍科

    近年、画像診断技術の向上やペットの高齢化に伴い、動物の腫瘍の発生率が上昇し続けています。腫瘍は良性腫瘍と悪性腫瘍に分けられ、いわゆる『がん』と呼ばれる、死を連想してしまうものは悪性腫瘍のことです。
    良性腫瘍の場合は発生場所に限られていることが多く、外科的に切除してしまえばよいものが多いですが、悪性腫瘍は成長速度が速く、皮膚腫瘤であれば自壊、化膿・壊死を引き起こしたり、他の臓器に転移しやすいものが多いです。その場合外科摘出だけでなく化学療法(抗がん剤治療、分子標的薬治療など)や放射線治療を併用しがん細胞をたたく治療を選択する場合があります。

    毎日よく体を触ってしこりがないか確認したり、定期的に動物病院で健康診断をすることで早期発見、早期治療を目指しましょう。また、食生活の改善や住環境の整備、わんちゃんならお散歩、ネコちゃんもおもちゃで遊ばせる・コミュニケーションを取ることはストレスを軽減しがんの発生を予防することにもつながります。

    皮膚や皮下にしこりができた場合、針吸引(FNA)の検査をご提案しています。
    取れてきた細胞を塗抹上で観察し、必要であれば病理塗抹検査に進みます。
    検査結果を踏まえ、外科摘出を実施するか否かのご相談をします。
    確定診断は通常、外科的に切除したものを病理組織学的検査に提出し、判定していきます。

    腫瘍は皮膚だけでなく、内臓にできることがあります。その場合は画像診断を組み合わせ検出していきます。リンパ腫やその他の抗がん剤が有効とされる悪性腫瘍に対しては化学療法をご相談しています。CT撮影が必要と判断されたり、放射線治療や特殊な抗がん剤を用いる必要のある場合は検査センターや2次診療施設をご紹介することもございます。
    高齢の動物などで抗がん剤の副作用が懸念されるケースでは光免疫誘導治療(ICG Lipo)という治療も可能です。
    当院では動物の年齢、全身状態、性格など踏まえて生活の質をできるだけ落とさずに治療していくことが大切だと考えています。まずは一度ご相談ください。

  • 去勢・避妊

    望まれない妊娠によって不幸な動物を増やさないために、女の子は避妊手術、男の子は去勢手術を行っています。避妊・去勢手術を行うことによって繁殖防止だけでなく、性ホルモンに関係した生殖器系疾患の予防、発情兆候やスプレー行動、マウンティングの防止が可能です。
    ワンちゃん、ネコちゃんと長く楽しく暮らすために避妊・去勢手術をお勧めしています。

    避妊手術
    生後6か月以降に行うのが一般的です。体つきや発達の度合いを確認しながら手術の時期を決定します。
    避妊手術を行うことで子宮蓄膿症、乳腺腫瘍などのホルモン依存性の疾患の予防ができます。初回発情前に避妊手術を行うことで乳腺腫瘍の発症率を著しく下げることが可能です。

    去勢手術
    生後6か月以降に行うのが一般的です。体つきや発達の度合いを確認しながら手術の時期を決定します。
    去勢手術を行うことで前立腺肥大症、精巣腫瘍、会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫などのホルモン依存性の疾患の予防ができます。また、マウンティングや攻撃行動なども抑制できます。

    避妊・去勢の詳細はこちら

  • 皮膚科

    皮膚病と言っても、いろんな原因による皮膚病があります。感染性のものでは寄生虫やカビ、細菌によるもの、特に夏は細菌による膿皮症が増加します。また、かゆみが酷いものではアトピー性皮膚炎や食物アレルギーが原因のこともあります。
    内分泌疾患に関与する皮膚の変化もとくに中高年では出てきやすくなります。稀に自己免疫性の皮膚病や腫瘍性の皮膚の変化もあり、なかには皮膚型リンパ腫など命にかかわるものもあります。

    皮膚の異常は眼に見えやすいものなので、おうちでお手入れの際などに脱毛やフケ、赤み、痒みなどの変化が見られたらまずはご相談ください。また、当院はトリミングも併設していますので、薬用シャンプーを利用した薬浴も対応できます。

  • 呼吸器科

    気管・気管支、肺などの呼吸にかかわる器官に関して診察を行っています。

    咳、くしゃみ、むせる、鼻が詰まっている、鼻水が出ている、いびきが目立つ、一生懸命呼吸している感じがする、呼吸が速く苦しそう、呼吸するときにガーガーとガチョウのような音が聞こえる、口を開いた呼吸をしている(猫)、疲れやすくなった、舌や粘膜の色が紫、運動を嫌がるなどの症状が見られた場合はご相談ください。

    呼吸器の症状は気管や肺に異常がある場合だけでなく、循環器の疾患や、感染症などが原因になっていることもあります。

    当院では問診及び聴診(心音・肺音)・視診を行い、胸のレントゲン検査や血液検査にて評価を行います。緊急性が高そうな場合は酸素室を使用し負担を減らしながら検査を行っていきます。外科手術が必要なケースや高度な検査が必要な場合は二次診療施設への紹介もご提案させていただきます。

    呼吸の苦しさは動物の生活の質に大きく影響します。呼吸器症状は急に発症することも多く、対処が遅れると重篤化し命に係わることも少なくありません。早期発見・早期治療のためにも、少しでも変だな?と思ったらすぐご相談ください。

  • 整形外科

    足をケンケンさせるなど歩き方がおかしい、段差や階段を登りたがらないなどの症状があると骨、関節など運動器の異常が疑われます。整形外科疾患は、歩き方の観察や触診で痛みのある部位を探り、レントゲン検査などで病気を特定することが多いです。

    膝蓋骨脱臼
    トイ種などの小型犬の場合、膝蓋骨脱臼が多いです。重症度は4段階あり、重度の場合は関節炎や前十字靭帯断裂も引き起こします。根本治療は外科手術ですが、適応は症状と脱臼の重症度によります。

    股関節脱臼
    また股関節の問題を抱えていると、大きな外力が加わらなくても股関節脱臼を起こすことがあります。一度股関節脱臼を起こすと、痛みの為に無麻酔での整復が難しく、麻酔下で整復・バンデージを行います。バンデージで上手く定着する場合もありますが、再脱臼してしまった場合は骨頭切除術が必要になります。

    変形性関節症
    犬猫ともに高齢になると慢性の関節炎や変形性関節症が起こると言われています。この場合、関節保護のサプリメントで緩和する治療や痛みが強い場合は痛み止めを使った治療がメインになります。最近では月に1度の注射で痛みを抑え、かつ副作用の少ない薬も出ているため、高齢なって動きが鈍くなった、上り下りがスムーズにいかないなどの症状にお困りがあればご相談ください。

    当院では外科処置が必要と判断した場合、当院で手術を実施するか、実施当院で対応できない手術は大学病院等へご紹介をいたします。内科治療としてCTSレーザーやDraseを用いて血行促進、疼痛緩和をおこなっています。サプリメントのご提案や処方食、生活習慣の改善といったご相談もおこなっています。

  • 血液内科

    赤血球、白血球、血小板などの血液の成分にかかわる病気について診療しています。貧血や赤血球増多、白血球や血小板の増加や減少について機械で測る全血球数算定・血液生化学検査に加え、血液塗抹検査によって赤血球の形態学的変化や白血球の割合、内訳からは様々な疾患を診断出来ます。

    リンパ節や脾臓など免疫にかかわる臓器にも変化が起きている場合は画像検査や腫大した臓器への針生検(FNA)を行うこともあります。

    受診のきっかけとして最も多いのは貧血です。元気がない、食欲がない、疲れやすい、舌の色が悪い気がするなどの症状がある方はお気軽にご相談ください。

    血液にかかわる病気には治療として輸血が必要な場合があります。
    動物には人間のような確立された血液バンクがなく、必要な時に十分な血液を集めることが困難です。当院では輸血ドナーボランティアを募集しています。

    ▼ご登録条件
    ・年齢:1~6歳の犬
    ・性別:交配予定のない雄、妊娠・出産経験のない避妊雌
    ・理想体重:15kg以上
    ・予防:毎年狂犬病及び混合ワクチン接種、フィラリア予防を実施済
    ・生活環境:屋外・屋内どちらでも可

    以下の項目に該当する場合は、申し訳ございませんがお受けすることができませんのでご了承ください。
    ・過去に輸血を受けたことがある
    ・秋田犬及びその交雑種
    ・過去に血液媒介性の病気に感染したことがある(バベシア症、フィラリア症など)

    輸血が必要な病状の患者様のため、ひとつでも尊い命を救うため、ぜひご理解・ご協力をお願いいたします。

  • 内分泌・代謝性疾患

    内分泌とはホルモンを分泌する器官や細胞の集まりで体の恒常性に関わっています。体のさまざまな臓器でつくられるホルモンが過剰になったり、不足したりすることで生じる疾患について診療しています。

    代表的な疾患として糖尿病、甲状腺機能亢進/低下症、アジソン病、クッシング症候群などが挙げられます。内分泌疾患は完治する場合が少なく、基本的にホルモン値を正常に戻して維持することが治療のゴールになります。まずは疑わしい症状があった場合は血液検査、画像検査を行います。病気によっては特殊な血液検査が必要な場合もあります。

    当院での主な治療は内科治療です。内分泌疾患のコントロールはほんの少しの薬用量の変化でも体の反応は大きく変わる場合もあるため、治療開始から維持できるまで定期的な検査が必要になります。

  • 神経科

    脳疾患、脊髄疾患の診断と治療を行っています。主に血液検査、レントゲン検査、神経学的検査などを用いて診断を進めていきます。
    病変の特定にCT、MRI、脊髄造影などの精密検査が必要になることもあるため、その際は大学病院などの二次診療施設や検査センターへご紹介する場合もあります。

    ・てんかん発作
    脳に異常な電気信号の伝達が起こり、それによって発作的に全身性のけいれんや意識障害が引き起こされる病気です。発作は様々な要因(先天性、感染、脳炎、脳腫瘍、外傷、代謝性疾患など)で起こり、それぞれ対処法も異なります。
    発作が起こった際は直ちに病院へ連絡し、診察を受けましょう。その際に発作を起こしている時の動画があると参考になります。
    治療は発作の起こる頻度や程度によって抗てんかん薬を開始します。原因疾患がある場合は原因疾患の治療も併用します。

    ・椎間板ヘルニア
    椎骨と椎骨の間でクッションの役割をする椎間板が飛び出したり、膨れてしまったりすることで脊髄を圧迫し、神経に異常を起こす病気です。特にミニチュアダックスフンドが代表的です。発症すると首や腰の痛み、ふらつきを引き起こし、重度になると足の麻痺、排尿障害など日常生活に支障をきたすこともあります。
    診断にはCTやMRIといった特殊な画像検査が必要です。症状が軽度な場合は内科治療で対応することもありますが、神経麻痺が強い場合は外科治療も必要になります。
    お家では普段からベッドやソファに飛び乗ることを極力避けましょう。スロープや低い段差を付けてあげるもの良いです。後ろ足だけで立ち上がる姿勢も腰に負担がかかるためこちらもやめさせましょう。

  • 耳鼻咽喉科

    耳に関して一番多く受診されるトラブルは外耳炎です。頭を振ったり、後ろ足で耳付近を掻いたり、お耳の臭いが変わったりすることで気付くことが多いです。外耳炎は細菌感染やマラセチア感染などを起こしていることが多いですが、基礎としてアレルギーや脂漏症などの皮膚トラブルの一症状として出てくることもあります。
    また耳ダニによる寄生虫感染によるものもあります。そして、耳の奥の方に炎症が進むと中耳炎や内耳炎などをおこし神経症状がみられることもあります。耳の様子が気になったら受診されることをお勧めします。最近は長く効く点耳薬もありますので、点耳を嫌がる場合はご相談ください。

    鼻のトラブルとして猫ではウイルスや細菌による猫風邪が良く見られますが、その他にもアレルギーや異物の吸い込み、歯からの炎症からの鼻水やくしゃみが見られることもあります。また高齢の動物では鼻に腫瘍ができることもあります。若齢でも鼻咽頭ポリープができることもあります。
    くしゃみや鼻水は温度差だったり、何かの刺激があったりして生理的にでることもありますが、1日に何度も見られたり、何日も続いたりする場合は早めに受診された方が良いでしょう。鼻水やくしゃみなどがひどい場合は当院では薬を霧状にして吸わせる吸入療法(ネブライザー治療)をすることも可能です。

    最近はマズルの短い短頭種が犬も猫も増えています。この子たちは本来の鼻や咽頭などの気道の作りがコンパクトになっている分、空気の流れが悪くなり、いろんな問題が起こりやすいです。状況によっては呼吸がうまくできず、命に関わることもありますので、とくに短頭種でパンティング(開口呼吸)が続く場合は早い受診をおすすめします。

    鼻や耳、咽頭の状況を把握するためにオトスコープ検査やCT検査、外科的な処置が必要な場合は2次診療をご紹介することもできます。まずはご相談ください。

  • 総合診療科

    言葉が話せない動物達には、しばしばはっきりとした原因がわからない体調不良が起こることがあります。

    例えば、食事は通常通り食べてはいるが以前より痩せてきた、何となくいつもと比べて元気がない、徐々に食欲が少なくなってきた気がする、水を飲む量が増えた、などの変化があった場合、何らかの病気が隠れている可能性を考え、体の中をスクリーニング検査してその原因を探っていきます。

    スクリーニング検査では血液検査、レントゲン検査、腹部超音波検査などを組み合わせ、異常があった項目に対し必要であればさらに追加検査を行っていきます。

    それぞれの動物の生活環境や性格、雌雄、食事内容、病歴などの情報と検査結果を合わせて総合的に考え、診断した上で病気の治療にあたっていきます。

    また、健康な子のワクチン接種や健康診断なども総合診療に含まれます。

    ワクチンについては詳細はこちらを参照ください。

  • 行動学

    動物行動学科は、ペットとの生活の中でおこる飼い主様のお困り事や心配事、問題行動を治療していく科です。現在、ペットは家族と同等の存在になり、精神的にも生活的にも、人間との距離は縮まりました。
    しかし、動物たちがもつ本来の習性や行動は、人と一緒に暮らすうえでトラブルになる場合があります。また、動物は言葉を話すことは出来ず、不安や不満を詳細に伝えることは出来ません。

    動物の問題行動には「疾患や精神的障害が原因で起こる異常行動」と「動物の本能からくる正常なものだが人間社会では問題となる行動」の2種類があります。具体的な問題行動として、「吠える」「咬む」「物を壊す」「同居動物・飼い主や家族と仲良く出来ない」「トイレの失敗」「分離不安(飼い主と離れると吠えてしまう)」などがあります。

    問題行動の治療・改善のためには飼い主様の協力が不可欠です。人間と動物、双方が満足できる環境・関係構築のためにぜひご協力させてください。

    当院では担当インストラクターによる「しつけ教室」「パピーパーティー」「個別のカウンセリング」や、日本獣医動物行動研究会所属の内田恵子獣医師の診察が可能です。

    お困りごとがあればぜひご相談ください。